「遺.」の歌詞 柴咲コウ

私わたしがあなたより先さきに
死しんだとしたら 私わたしの骨ほねを海うみに
まいてだなんて頼たのまない

海うみは私わたしには広ひろすぎるから
迷まよってしまうから どうか
あなたのその身体からだに 染しみ込こませてください

どんな淋さびしいときだって
解わかりあえないときだって
苛立いらだつ夜よるだって
惹ひきつけあうように
傷きずつけあった後あとも すれ違ちがった後あとも
baby baby... いつも そばにいた

あなたが私わたしよりも先さきに
いなくなったとしても
心配しんぱいしたりしないで
ますます好すきが募つのって
逢あいたくて 苦くるしくなってしまうけど
かたち見みえなくなって
2人ふたりの心こころ 1ひとつになるだけのこと でしょう?

触ふれたくなる夜よるだって
想おもい出でよぎる日ひだって
この心臓しんぞうの音おとに耳みみを傾かたむけて
あなたを感かんじてみる
やさしく泣ないてみる
baby baby... 「おやすみなさい」

短みじかいろうそくのように
咲さききった花はなのように
いずれ消きえてしまう
いつかは終おわっていく

だから今いまはどこにもいかないで 笑わらっていて
baby baby...

どんな淋さびしいときだって
解わかりあえないときだって
苛立いらだつ夜よるだって
あきらめないように
あなたを見みてるから
全すべてを捧ささげるから
baby baby... 今いまは、そばにいて