「原始交信」の歌詞 石鹸屋

違ちがう違ちがう 今いま 必要ひつようなのは どこかの国くにの言語げんごじゃなくて
それも違ちがう 今いま 必要ひつようなのは 目めや肌はだ、髪かみの色いろでもなくて
だから 違ちがう違ちがう! 今いま 必要ひつようなのは 服ふくや体からだの有無うむでもなくて

「メロ メデリ メデレ メロ メデリ メデロ?」

その通とおり! つまり、猛烈もうれつな自我じがだ!

本能ほんのうすら捻ねじ曲まげて
始はじまるぞ 懐なつかしの あの コミュニケート 喜怒哀楽きどあいらくじゃ言いい切きれない情じょうが漏もれる
生命せいめいと生命せいめいがぶつかるコミュニケート 通常つうじょう、出番でばんの無ないシナプスが悶もだえ叫さけぶ

(嬌声歓声驚声喚声罵声嘆声きょうせいかんせいきょうせいかんせいばせいたんせい)

…なんて原始げんし!

僕ぼくは花はな あなたは弾丸だんがんで
彼かれは数学すうがく 彼女かのじょは時計とけい
父ちちは海うみ 母ははは道標みちしるべで
木陰こかげで眠ねむる子供こどもは鎖くさり
先さきに旅立たびだった友ともは焼却炉しょうきゃくろで
瓦礫がれきは僕ぼくで 要ようするにあなた

「メロ メデリ メデレ メロ メデリ メデロ!」

その通とおり! なんと醜悪しゅうあくなエゴだ!

澱よどみすら受うけ入いれて
始はじまるぞ 懐なつかしの あの コミュニケート 喜怒哀楽きどあいらくじゃ言いい切きれない情じょうが漏もれる
生命せいめいと生命せいめいがぶつかるコミュニケート 通常つうじょう、出番でばんの無ないシナプスが悶もだえ叫さけぶ

(嬌声歓声驚声喚声罵声嘆声きょうせいかんせいきょうせいかんせいばせいたんせい)

…なんて原始げんし!

アダムとイヴが幅はばを利きかせては林檎りんごを齧かじる 遥はるか昔むかしから
僕達ぼくたちの勇気ゆうきの物語ものがたりは既すでに始はじまっていたんだろうな どこまでも
巡めぐり巡めぐって再ふたたびここから カオスに浸ひたって なんて原始げんし

地球ちきゅうの表面ひょうめんすら裏返うらがえして
交まじわるぞ 懐なつかしの あの コミュニケート 篝火囲かがりびかこみ 容赦無ようしゃなく狂くるい合あおう
万物ばんぶつが同列どうれつでぶつかるコミュニケート 役者やくしゃは揃そろい 終局しゅうきょくに転ころがってゆく

(嬌声歓声驚声喚声罵声嘆声きょうせいかんせいきょうせいかんせいばせいたんせい)

…すごい原始げんし!