「Tokyo見返り美人」の歌詞 研ナオコ

シートベルトを外はずして
車くるまを飛とびだしたらば
外そとは雨あめ こぬか雨あめ
舗道ほどうが濡ぬれてる
アイツ追おいかけて来こない
いかれポンチな野郎やろうさ
街路樹がいろじゅを蹴けとばせば
ジョークで済すむのに
買かってやった
スーツを着きて
売うりつけてきた 喧嘩腰けんかごしで
でかい口くち きくなんて
そんなのアリかよ
フォグランプ
点つけたタクシー
萎しおれかかった花束はなたばを
振ふり回まわし止とめる前まえ
言いうことあるだろう
いい女おんなだったと
きっと後悔こうかいする
振ふり向むかせてみな
私わたしは Tokyo 見返みかえり美人びじん

ビルの谷間たにまの螢ほたるさ
しっぽチカチカ光ひからせ
今いまは赤あか 次つぎは青あお
信号しんごうが変かわる
アイツ追おいかけて来こない
港区みなとくあたりじゃ顔かおさ
白金しろがねか 西麻布にしあざぶ
どっちみち女おんなさ
目出めでたいはずの
バースディ
まるまる空あけた
シャンペンも
ムカついちゃ ザマはない
足許あしもと ふらつく
スタンバってる微笑ほほえみが
雨あめの雫しずくで流ながれてく
早はやくしな 声こえかける
最後さいごのチャンスさ
いい女おんなだったと
みんなあとから言いう
そいつが小癪こしゃくな
私わたしは Tokyo 見返みかえり美人びじん
いい女おんなだったと
きっと後悔こうかいする
振ふり向むかせてみな
私わたしは Tokyo 見返みかえり美人びじん