口喧嘩くちげんかの後あとも
抱だきあって眠ねむった
この部屋へやの灯あかりも
もう今夜こんやが最後さいご
錆さびた画鋲がびょうで
貼はった写真しゃしん
残のこしたままで
出でてゆく気持きもち 決きめた
さよならできない
KISSなんかしないで
あなたの腕うでには
ひとりがふさわしい

いろんな思おもい出でに
引ひき留とめられる街まち
小ちいさな鞄かばんでは
持もちきれるはずない
見上みあげた空そら
風かぜが吹ふいて
夢ゆめから覚さめた
ふりむかないでゆこう
さよならできない
KISSなんかしないで
ふたりの心こころを
励はげますふりをして

さみしいとき思おもいだす
涙なみだあるかもしれない
だけどきっと
越こえてみせる
もう傷きずつくことだけの
やさしさはいらない
あなたの背中せなかを
笑わらって見みつめたい
さよならできない
KISSなんかしないで
ふたりの心こころは
ひとりがふさわしい