鏡かがみの中なかで
口紅くちべにを ぬりながら
どんな嘘うそを
ついてやろうかと 考かんがえる
あなたは
気絶きぜつするほど 悩なやましい
ふり向むきながら
唇くちびるを ちょっとなめ
今日きょうの私わたしは とても
さびしいと 目めを伏ふせる
あなたは
気絶きぜつするほど 悩なやましい
あゝ また
だまされると 思おもいながら
ぼくは
どんどん 堕おちて行いく
うまく行いく 恋こいなんて
恋こいじゃない
うまく行いく 恋こいなんて
恋こいじゃない

まつ毛げに涙なみだ
いっぱいに ためながら
あなただけは
わかる 筈はずなのと 訴うったえる
あなたは
気絶きぜつするほど 悩なやましい
あゝ
嘘うそつき 女おんなと怒おこりながら
ぼくは
人生じんせい かたむける
うまく行いく 恋こいなんて
恋こいじゃない
うまく行いく 恋こいなんて
恋こいじゃない