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よみがな
砂嵐すなあらしかぜいてた
三日月みかづきたかのぼってた
だれもいない工事現場こうじげんば
駐車場ちゅうしゃじょう
こしろしてた
んでもんでも
いくらんでも
えないよるがある
ながされることなくながれて
きるだけで精一杯せいいっぱい
ねぇ もうすこ
正直しょうじきでいいんじゃないか
ねぇ もうすこ
ひたむきで
いいんじゃないか
がたになるまでには
きっとケリがつく
見失みうしないそうな
このおれ足元あしもと
たたかなければ
もしも やさしさが
かぜならば
百年ひゃくねんだってかれよう
しがらみがいやだったから
つるまなかっただけさ
りとおせる
ものなら
きっと そのほうがいいさ
はじめから
物分ものわかりのいい
利口者りこうものじゃなかったはず
ねぇ もうすこ
ありのままで
いいんじゃないか
ねぇ もうすこ
かっこわるくて
いいんじゃないか
貨物列車かもつれっしゃはしってゆく
夜露よつゆれたレールを
がたになるまでには
きっとケリがつく

いくつものふと車輪しゃりんあと
ころがりちてるてつパイプ
みずたまりをのぞきこめば
蒼白あおじろ月灯つきあかりとおれ
いてもいても
いくらいても
けないよるがある
ながされることなく
ながれてきるだけで
精一杯せいいっぱい
ねぇ もうすこ
かたくなで
いいんじゃないか
ねぇ もうすこ
真剣しんけんでいいんじゃないか
もっとこころふるわせて
ふかくこだわりつづけたい
イチかバチかの勝負しょうぶ
がたまでには
ケリがつく
がたまでには
ケリがつく
がたまでには
ケリがつく