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よみがな
三日月みかづきからプラチナの
ひかりがもれる
気配けはいにめざめた
部屋へやのかたすみに
れる天使てんし
くるぶしまで
のびている
レースのすそは
つばさのかわりに
はかなく ひらめき
あまかたりかける
さぁ 少女しょうじょのころに
かえしてあげましょう
かつてあいされた
もう一度いちどとりもどせるわ
あなたは たぶん
あどけなさで ねむ時刻じこく
彼女かのじょかたにもたれながら
やすらぐのね

こいするとき 永遠えいえん
しばりはしない
だれもがきずつき
罪深つみぶかいけれど
それもいとおしいわ
ああ ごめんなさいね
ついては ゆけない
かたちをかえたいた
ふたたびれるだけ
花瓶かびんはながしおれそうで
にかかるの
孤独こどくみずすことさえ
わすれていた
こうして ひとり
かたいて ゆめをみるわ