生うまれた時ときから
みなし子ごで
親おやの顔かおさえ わからずに
夜よるに生うまれて 夜よるに育そだった
女おんなの姿すがた
いやなお客きゃくに
せがまれて
男おとこの枕まくらに されながら
つくる笑顔えがおも
生いきるため

顔かおもわからぬ 親おやならば
いっそ生うまずに
いてくれりゃ
夜よるに生うまれて 夜よるに育そだった
女おんなじゃないさ
強つよく生いきても 逆ぎゃくもどり
だれが私わたしを こうさせた
飲のめぬお酒さけも
心こころのささえ

いっそこのまま 地ちの底そこで
そっと静しずかに ねむりたい
夜よるに生うまれて
夜よるにつかれた 女おんなの姿すがた
夢ゆめに見みました 幸しあわせを
夢ゆめがさめれば むなしさが
強つよく生いきよう
女おんなの道みちを