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よみがな
腕組うでくあるくよ
よるまち 二人ふたり
おどつかれて すこしだけ
さけんで
最終電車さいしゅうでんしゃ
おくれないように
いつもは もうえきへのみち
あるいているころなのに
今夜こんやは そっと時計とけい
きみはバッグにしまい
ぼく気付きづかないりで
どこまでも あるくよ
ふるはしうえから
電車でんしゃくのをている
すこふるえるきみ肩先かたさき
ぼくのセーターかけなよ」

きみこいして気付きづいた
ぼくはまだ子供こどもだと
それとも はじめて自分じぶん
つけたのかな
また ひとつまちあか
えてゆくよ
あいしたことなど
一度いちどもなかった
こうしてきみうまでは
あいしたことなど
一度いちどもなかった
こうしてきみうまでは