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よみがな
やっと 試験しけんかったと
よろこいさんである並木道なみきみち
かたにセーターと
おろしたての
バスケット・シューズ
長髪かみをひるがえし
がる校舎こうしゃ
はじめてあの
出会であったあさ
ぼく20才はたち
まだキャンパスもはる
あかいヘルメットのおくひとみ
見透みすかされたようで
なんとかわら
とおくへ とおくへと
ねがった日々ひび
真直まっすぐにておくれ
ぼくいてる きみのために

ポケットのなか
わずかなバイトりょう
最終電車さいしゅうでんしゃ
プラット・ホームから
あの電話でんわ
「やあぼく元気げんきかい」
いまからないか
どこかでもうぜ」
駅前通えきまえどおりの馴染なじみのみせ
グラスをかさねて
そしてはじめてのよる
その あの
こいわったとは
らないぼく
ひとりさびしかったし
とおくへ とおくへと
ねがった日々ひび
真直まっすぐにておくれ
ぼくいてる きみのために

こん銀色ぎんいろたてまえ
そらあおいでいのつづけた
かみ僕等ぼくらちからをかして
でなけりゃいまにも
たおれてしまいそう”
くと とおくに
あの眼差まなざ
わらっているのか
しそうなのか
ちがちがう こんなふうぼく
ちのめされるため
きてきたわけじゃない
とおくへ とおくへと
ねがった日々ひび
真直まっすぐにておくれ
ぼくいてる きみのために

ほしがひとつ
そらからりて
あなたのみち
らすのよ”と
はなしてくれた
Uh きっとそうだね
いつまでたっても
いしころじゃないさ
とおくへ とおくへと
ねがった日々ひび
真直まっすぐにておくれ
ぼくいてる きみのために
とおくへ…)