真夜中まよなかの校舎こうしゃの白しろい壁かべに
訣別わかれの詩うた 刻きざみ込こんだ
朝焼あさやけのホームに
あいつの顔かお
探さがしたけど 涙なみだで見みえず
「旅たびに出でます」
書かき置おき 机つくえの上うえ
ハーモニカ
ポケットに少すこしの小銭こぜに
ああ「さよなら」の
意味いみさえも
知しらないで woo
ああ訳わけもなく 砕くだけては
手てのひらから落おちた
あれは おれ１６じゅうろく
遠とおい空そらを憧あこがれてた
路地裏ろじうらで

アルバイト
電車でんしゃで横浜よこはままで
帰かえる頃ころは 午前０時ごぜんれいじ
古ふるぼけた
フォーク・ギター
窓まどにもたれ 覚おぼえたての
「風かぜに吹ふかれて」
狭せまい部屋へやで
仲間なかまと夢描ゆめえがいた
いつかは この国くに
目めを覚さますと
ああ「裏切うらぎり」の
意味いみさえも
知しらないで woo
ああ訳わけもなく 砕くだけては
手てのひらから落おちた
あれは おれ１８じゅうはち
肩窄かたすぼめて待まち続つづけた
路地裏ろじうらで