この辺へんで車くるま
止とめようって言いうから
反対はんたいもできず
黙だまって助手席じょしゅせき 降おりた
無口むくちな私わたしに 気きづかない
あなたを この人ひとで
良よかったと今いままた思おもった
この角曲かどまがれば
昔むかしの私わたしがいた
前見まえみて後うしろへ
手てだけ振ふったさよなら
ちぎれる想おもいに
負まけぬよう
歩あるき出だす私わたしを
引ひき止とめてと
あの人ひとへ背中せなかで泣ないた
二度にどとは戻もどらないと
誓ちかったこの道みちを
今いま 行いき過すぎて 辿たどり着つくの
あなたという
戻もどれない道みちへ
あの頃ころあの人ひとと
観みた映画えいがのサントラ
追おい越こす車くるまの
FM から流ながれてる
切せつなさ殺ころすため
蹴けった石いしに
なぜ つられて あなた
なぞりだす無邪気むじゃきな口笛くちぶえ
あの人ひとと腕うでを組くんで
歩あるいた道みちで
残酷ざんこくな偶然ぐうぜん
私わたしを試ためしているの
分わけ合あえないから
この気持きもち
心こころにしまう分ぶんだけ
あなたを
大切たいせつにして生いきていく
百回ひゃっかいの恋こいよりも
ひとつの愛あいのため
選えらんだスタートがはじまる
あなたという
戻もどれない道みちへ

二度にどとは戻もどらないと
誓ちかったこの道みちを
今いま 行いき過すぎて 辿たどり着つくの
あなたという
戻もどれない道みちへ
いつかは懐なつかしさ
だけに変かわる道みちは
チャペルへの道標みちしるべになる
あなたと行いく
戻もどれない道みちへ
二度にどと 引ひき返かえせない
あなたという
戻もどれない道みちへ