やっと忘わすれかけた頃ころに
こんな風ふうに
逢あいに来くるひと
上目遣うわめづかい 今いまも好すきか
聞きくのね
やめて、あたし
玩具おもちゃじゃない…
街まちに いつか聴きいた
歌うたは流ながれ 女おんなのもろさ
また揺ゆらすけれど…
愛あいには愛あいを 罪つみには罰ばつを
今夜こんやはじめて 憎にくんでる
愛あいには愛あいを 薔薇ばらには棘とげを
次つぎはあなたが
傷きずつけばいい

だって無神経むしんけいなあなた
ひとが耐たえた傷きずの痛いたさも
許ゆるすまでの 胸むねも
思おもいやれない
誰だれがあの日ひ 裏切うらぎったの…
むきに くれた指環ゆびわ
放ほうりすてて 女おんなのけじめ
つけてみたつもり…
愛あいには愛あいを 罪つみには罰ばつを
にどと あたしを
落おとせない
愛あいには愛あいを 蜜みつには毒どくを
それが務つとめと
信しんじてるから
愛あいには愛あいを 薔薇ばらには棘とげを
そうよ最後さいごの
贈おくりものなの
あぁ 恋こいはひと幕まく…
芝居しばいは終おわった