あの日ひ 地下鉄ちかてつの改札かいさつで
急きゅうに咳せきが出でて
涙なみだにじんで
止とまらなくなった
君きみと過すごしてた さっきまで
嘘うそみたいだね もう帰かえる時間じかんだよ
君きみと僕ぼくの腕時計うでどけい
一緒いっしょに並ならべて
君きみと僕ぼくの手てのひらを そっと重かさねて
愛あいという窮屈きゅうくつを
がむしゃらに抱だきしめた
二人ふたり 会あえる日ひが 少すくないから
いつも別わかれ際ぎわで
ため息いきばかりついてる 何なにも言いわないで
君きみの姿すがた 消きえてしまうまで
見送みおくってあげるから
君きみと僕ぼくの思おもい出では まだまだ少すくない
ずっとずっと歩あるこう 道みちを探さがして
愛あいという窮屈きゅうくつを
いつまでも抱だきしめて
春はるの強つよい風かぜも夏なつの暑あつさも
秋あきのさみしさも 冬ふゆの寒さむさも
二人ふたりでなら 歩あるいて行いけるさ
あの日地下鉄ひちかてつの改札かいさつで
急きゅうに咳せきが出でて 涙なみだにじんで
止とまらなくて
手てすりを越こえて 君きみを抱だきしめた