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よみがな
汽車きしゃりたら
あかひとつ
かぜにこぼれる
ここは港町みなとまち
かばんにあなたの
おもつめて
つだけのくらしを
てにきました
たび途中とちゅう
おんながひとり
辛口からくちさけをのむ
わかれの旅路たびじ

みさきはずれの
ちいさな宿やど
ちがうかた
かんがえています
木枯こがらしまじりの
海鳴うみなりきけば
さみしさのふかさに
むねきます
つらいくるしい
あなたのことが
きだからこいしくて
なみだの旅路たびじ

夜明よあけまじかの
さいはてみなと
今日きょうだれかが
過去かこてにくる
ぬきになったら
きられるはず
かなしみのえきから
汽車きしゃ
明日あすをさがして
おんながひとり
さすらいのきた
わかれの旅路たびじ