恋こいが心こころの 花はなならば
酒さけは心こころの 涙なみだやら
好すきなだけでは
結むすべない
運命さだめの糸いとに あやつられ
添そえぬ別わかれの 秋あきを知しる

愛あいの深ふかさを 確たしかめて
肌はだに求もとめた 夢ゆめのかず
酒さけよ わかるか
聞きいてくれ…
この世よに
生いきて いるかぎり
胸むねの炎ほのおは 燃もえ残のこる

酔よえば淋さみしさ果はてしなく
人ひとの無情むじょうを噛かみしめる
死しねばあの世よで
添そえますか…
叶かなわぬ願ねがい 抱だきながら
酒さけ にみれんな独ひとり言ごと