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よみがな
ふゆわるまち
あめしずかにらす
ぼくてるかりは
けそうなまどにゆがむ
サーモスタットは
こわれはじめる
さかなげられる
じれない意識いしき
しめつける記憶きおく
なにもできないまま
みずのない水槽すいそうなかにいる

うすぐら部屋へやなか
ぼく二人ふたりゆれる
しめわすれたドアが
かぜすこひら
あばらのがった
きしむはい
きみぬくもりでしめらせたい
ひびれそうな景色けしき
かわきすぎたかみ
はがれちそうな過去かこ
みずのない水槽すいそうなか二人ふたり

すなにうもれそうな
んだひとみ
きみくちづけでうるおしたい
ふさがれたおもいも
しわがれた言葉ことば
ちそうなはな
みずのない水槽すいそうなか
ぼくらはったまま
明日あしたかげをのばす
いつかのうみてる
みずのない水槽すいそうなか