白しろい小鈴こすずを
ふるように
君影草きみかげそうの
花はなが咲さく
どうして人ひとは
別わかれてゆくの
しあわせくれた
あの人ひとが
私わたしを泣なかす
北きたの国くに

細ほそくかなしい
指先ゆびさきに
君影草きみかげそうの
花はなを摘つむ
待まつことだけが
生いきがいでした
あの日ひの虹にじの
七なないろは
はかない恋こいの
まぼろしか

夢ゆめのつゞきは
どうなるの
君影草きみかげそうの
花はなよ花はな
このまゝ旅たびを
さまよいながら
湖畔こはんの宿やどの
明あけ暮くれに
こころをきめて
帰かえりたい