語かたらない もう語かたらない
過すぎてしまったことは
もういらない

誰だれもが世間せけんを
気きにしながら生いきる
これまでの人生じんせい
どんな肩書かたがき
それが全すべてと
うんざりするほど
似にかよった人々ひとびと
なぜ こうでなけりゃと
強つよい暗黙あんもく 作つくられてる
語かたらない もう語かたらない
過去かこなど無力むりょくなのさ
これから そうこれからが
いつでも 僕ぼくの前まえに
あればいい
あなたが今いまいる
それだけでいいのさ
これまでの悲かなしみ
涙なみだの深ふかさ背負せおっていても
無理むりして忘わすれる
姿すがたはつらいから
そう いつか自然しぜんに
明日あしたの中なかで
癒いやせるだろう
悔くやまない
悔くやまなくていい
あの時とき もしもなんて
これから そうこれからが
あなたにとって きっと
あればいい だからもう

ひとを愛あいするにも
時ときがあるのさ
すべてを語かたるにも
時ときがあるのさ
あなたと僕ぼくが今いま
決きめたならば
始はじまりが見みえるはず
語かたらない もう語かたらない
ふたりで生いきてゆこう
これから そうこれからが
あなたと 僕ぼくの前まえに
あればいい
語かたらない 語かたらなくていい
過去かこなど無力むりょくなのさ
語かたらない もう語かたらない
過すぎてしまったことは
もういらない