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ささふね
水辺みずべかべたまま
一人岸辺ひとりきしべ
ながせずつめてる
れてゆくそら
れてくるころ
りたつき
水面みなもをただよう
かたくなになに
こばんできたのだろう
やみにおびえていたのは
とおむかしのことなのに

ささふね
かぜすこしゆれた
ぼくかげ
行方ゆくえをさえぎって
やわらかいつき
たどりくまで
どれくらいのとき
ながれればいい
かたくなにじた
このを そっとひらいて
おもいがはなたれてゆく
それだけをいのってる
まだこのこころひかり
あるのなら
ゆるしあえる
きっと
そのときしんじてる