過去かこへ向むかう旅たびがもし
あったとしたなら
きっとこんな旅たびの事ことを
言いうのでしょう

唯一残ゆいいつのこっていたものは この
紙かみきれに書かかれていた言葉ことば

「泣なきたいだけ泣ないてもいい涙枯なみだかれてしまう位くらい」
「泣なきたいだけ泣ないてもいい涙枯なみだかれてしまう位くらい」

この旅たびに持もって行ゆく
ものがあるのなら
記憶力きおくりょくと想像力そうぞうりょくの
ふたつでしょう
すでに失なくなったいつかの破片はへんを
探さがして見みつけては並ならべた

「大声おおごえで叫さけんでもいい声こえが枯かれてしまう位くらい」
「大声おおごえで叫さけんでもいい声こえが枯かれてしまう位くらい」
聞きこえるかな…

ここに咲さいていたはずの花はなが
今いまはなくてもそれは必然ひつぜんで
いつかこの歌うたをひとりで
聞きく日来ひきても忘わすれないで

泣なきたいだけ泣ないてもいい
涙枯なみだかれてしまう位くらい
大声おおごえで叫さけんでもいい
声こえが枯かれてしまう位くらい
泣なきたいだけ泣ないてもいい
大声おおごえで叫さけんでもいい
時ときは経たった…