- 文字サイズ
- よみがな
麦むぎという奴やつァ
男草おとこぐさ
人ひとに踏ふまれて
強つよくなる
冬ふゆをだまって
こらえても
春はるの出番でばんに
風雪ふうせつを
麦むぎははねのけ
立たち上あがる
春はるのさくらの
かおりなく
秋あきのもみじの
いろもない
目立めだつ花はなでは
ないけれど
夢ゆめを大おおきく
実みのらせる
麦むぎは男おとこの
こころ花ばな
恋こいは嘘うそでは
なかったと
いつかわかって
くれるだろ
君きみのまわりに
咲さく花はなが
散ちった後あとから
芽めを出だせと
麦むぎを一粒ひとつぶ
撒まいてゆく
男草おとこぐさ
人ひとに踏ふまれて
強つよくなる
冬ふゆをだまって
こらえても
春はるの出番でばんに
風雪ふうせつを
麦むぎははねのけ
立たち上あがる
春はるのさくらの
かおりなく
秋あきのもみじの
いろもない
目立めだつ花はなでは
ないけれど
夢ゆめを大おおきく
実みのらせる
麦むぎは男おとこの
こころ花ばな
恋こいは嘘うそでは
なかったと
いつかわかって
くれるだろ
君きみのまわりに
咲さく花はなが
散ちった後あとから
芽めを出だせと
麦むぎを一粒ひとつぶ
撒まいてゆく