いびつなうねりを上あげながら オートバイが走はしる
寝ねぼけた君きみを乗のせて ほんの少すこしだけ急いそいで
月明つきあかりが誘さそう場所ばしょへ

嘆なげきもぼやきもため息いきも 風かぜに飛とんでいくよ
そして幸福こうふくなあの歌うたを 高たからかに歌うたいながら
500Rごひゃくアールのゆるいカーブへ

今いまも僕ぼくらに付つきまとう幾いくつかの問題もんだい
時ときの流ながれに少すこし身みを委ゆだねてみよう
この路みちの上うえの何処どこかにあるはずのゴールライン
そんなビジョンを道連みちづれにして

カーラジオも無なく そしてバックもしない オートバイが走はしる
ただ君きみの温ぬくもりを その優やさしい体温たいおんを
この背中せなかに抱だきしめながら

泣なきながら君きみが見みてた夢ゆめは 何なにを暗示あんじしてるの?
カラスが飛とび交かう空そらに モノクロの輝かがやく虹にじ
誰だれも笑わらっていやしない動物園どうぶつえん

汗あせばむ季節きせつ 君きみがふと見みせてくれた情熱じょうねつ
ファミレスの裏うらの野良犬のらいぬが見みてたキス
スカートの裾すそを濡ぬらしはしゃいでた あのビーチハウス
そんなシーンを道連みちづれにして

街灯がいとうが2秒後にびょうごの未来みらいを照てらし オートバイが走はしる
等間隔とうかんかくで置おかれた 闇やみを越こえる快楽かいらくに
また少すこしスピードを上あげて
もう1ひとつ次つぎの未来みらいへ