ひとりで
駆かけ抜ぬけて見みせた
ありふれた地図ちずも
知恵ちえも持もたずに
鎖くさりに繋つながれ
息途絶いきとだえてもまだ
消けさずに見みる 空そら 未来みらい
カナリヤ鳴なく空そらが見みえる
俺おれの部屋へやただ一ひとつの
居場所いばしょで
墓掘はかほり 野良犬のらいぬ 消きえた街まち
罪隠つみかくし込こんだ
まるで脱獄だつごく
さまよった後あとで
本ほんに書かかれた
運命うんめいの犠牲ぎせいも
切きり裂さく日々ひび 明日あしたの彼方かなた
ため込こんだ怒いかり
破やぶり捨すてた

飛とばないカナリヤ見みてた
罪つみのない理想りそう
脆もろくくじけて
まやかし 反逆消はんぎゃくきえた星ほし
さらばいつか逢あおう
目めが眩くらむよな
教おしえの光ひかりに
嘘うそばかりを
つきつづける孤独こどく
切きり裂さく日々ひび
明日あしたの果はてに
ため込こんだ怒いかり
破やぶり捨すてた
靴音鳴くつおとならし 誇ほこり高たかく
逃にげ出だせ 飛とべよ
カナリヤの空そらへ
閃ひらめき点火てんかした後あとに
切きり替かえたギアが
軋きしむ坂道さかみち
網あみの目破めやぶって
逃にげた鳥とりは今飛いまとぶ
原野げんやまで
クモの巣揺すゆらして
敵蹴散てきけちらし
さあ飛とべ 原野げんやまで
覗のぞいた世界せかいは最後さいごの過去かこ
さあ飛とべ 原野げんやまで