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あのなつ
ぼく彷徨さまよえる旅人たびびと
かこむのは
なつなのに北風きたかぜ
のぼ階段かいだん
えかかったとき
こころのコートを
ってくれたのは
きみ灼熱しゃくねつ
太陽たいようだったんだ

自分じぶんだけをしんじていた
あのころ
生意気なまいきだけが Identityアイデンティティ
だけど
ヒタヒタとせま
現実げんじつ対峙たいじしたら
ジメジメとゆめ
ふたをしようとしていた
はばからず苦悩くのう
露知つゆしらず不能ふのう
ぼくのエゴ かみ御加護ごかご
あのなつ
ぼく彷徨さまよえる旅人たびびと
かこむのは
なつなのに北風きたかぜ
のぼ階段かいだん
えかかったとき
こころのコートを
ってくれたのは
きみ灼熱しゃくねつ
太陽たいようだったんだ

自分じぶんだけをまもっていた
あの日々ひび
溜息ためいきだけで哀願あいがん 危機きき
だけど
キリキリとさる
朝焼あさやけを凝視ぎょうしできず
ユラユラとすぐまぶた
じようとしていた
舌足したたらず苦情くじょう
恥知はじしらず不動ふどう
ぼくみぞ かみのみぞ
あのなつ
ぼく身勝手みがって旅人たびびと
すりけるのは
なつなのに北風きたかぜ
かわあせさえも
はじめたとき
最後さいごのロープを
げてくれたのは
きみくちびる
太陽たいようだったんだ
ああ 無情むじょう
おかまいなしに
はまたのぼ
とき残酷ざんこく太陽たいよう
だけど それには
意味いみがあったんだね…
あのなつ
ぼく彷徨さまよえる旅人たびびと
かこむのは
なつなのに北風きたかぜ
のぼ階段かいだん
えかかったとき
こころの コートを
ってくれたのは
きみの… きみの…
太陽たいようだったんだ
さあ たびつづけよう
あのなつきみがくれた道標みちしるべ
ぼくわったんだ
われたんだ
つたえたい
いま何処どこにいるのか
太陽たいようきみ ぼく北風きたかぜ