ひとり空そらを見上みあげた朝あさは 薄うすい月寂つきさびしく見みえる
灼やけた壁かべが続つづく未来みらいが 明日あしたを追おい越こそうとしてる

もうゆずれない夢ゆめに背せを向むけずに
抱かかえて行ゆこうとそう思おもうんだ

追おい風かぜにふくらんだシャツのボタンをひとつ外はずして
地図ちずを破やぶり捨すてて 自由じゆうを探さがしに行ゆくよ

あの飛行機雲ひこうきぐもと零こぼれ出だした想おもいが
ガラス色いろの胸むねに浮うかんでいるよ いざ此処ここに

雨あめの後あとの水みずたまりの上うえ 消きえては儚はかなげに映うつる
君きみを僕ぼくを目めに焼やき付つけた 想おもいが途切とぎれないように

何故なぜ いずれ僕ぼくらは無なくすのだろう?
夢描ゆめえがく無垢むくな心こころ

色いろづく季節きせつの花はなが 抜ぬける河原かわらの風かぜが
独ひとりになった僕ぼくの心こころを突ついていくよ

あの頃ころの君きみの頬ほほをつたう涙なみだに
息いきづいてたものを刻きざんで行ゆくよ この胸むねに

今いま 僕ぼくらの前まえに立たちはだかる
孤独こどくさえ吹ふき飛とばせそうさ

追おい風かぜにふくらんだシャツのボタンをひとつ外はずして
地図ちずを破やぶり捨すてて 自由じゆうを探さがしに行ゆくよ

あの飛行機雲ひこうきぐもと零こぼれ出だした想おもいが
ガラス色いろの胸むねに今いまでも伝つたっているよ

やがて季節変きせつかわって もう一度いちどこの場所ばしょに立たって
懐なつかしむ時ときには君きみに笑わらっていて欲ほしい