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やさしくりそそぐ木漏こもが まだらにきみらす
いまぼくたちは おな歩幅ほはば見慣みなれたみちをただあるいてく
あるいてゆく あるいてゆく

レンゲの花揺はなゆれていた きみばした
びついた踏切ふみきり夕暮ゆうぐれににじんでた

たよりのない爪先つまさきこわがっては背伸せのびして
未来みらいさぐりでたしかめてた

この場所ばしょ呼吸いきするシアワセに づいてきたみたいだ
かるじて みみまして いつくしみかんじてる

やさしくりそそぐ木漏こもが まだらにきみらす
いまぼくたちは おな歩幅ほはば見慣みなれたみちをただあるいてく
あるいてゆく

飛行機雲消ひこうきぐもきえかけた そらあおさだけが
わすれていた あのうたぼくに またうたわせる

かざらない言葉ことばさえ さがしてはみこんで
年月としつきにふりかずらしてきた

やさしく微笑ほほえんだきみをみて しずかにわらいかえす
いまぼくたちは おないろしたおもたちをただきしめる

光射ひかりさときなかいとしさがちてく きみぼくとど
おもいが途切とぎれないように ゆめをなくさないように つぎのページをめくろう

このまちきてく その意味いみが わかりはじめてきた
口笛くちぶえいて きみつめて いとおしさかんじてる

やさしくりそそぐ木漏こもが まだらにきみらす
いまぼくたちはおな歩幅ほはば見慣みなれたみちをただあるいてく
あるいてゆく あるいてゆく