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ぼくたちは あやまちをおか
ぼくたちはすぐにまる
ささいな小石こいしにさえも つまずいて

だれかの言葉ことばしん
だれかのなかにいる
最後さいご一人ひとりなのに

自分じぶん気付きづいているよわ
自分じぶんえられないもろ
えないふりをしたまま きてゆく

どうしようもない苛立いらだ
どこもてない旅立たびだ
くりかえして

ながはし
かえ勇気ゆうきもなくて
こぼれてく
両手りょうてから 大切たいせつなもの

いだした粉雪こなゆき
もるのでしょう
ふゆいてゆく
つよさがしいよ

きみむね片隅かたすみ
のこしたトゲを
やがてはるまでに
かしてあげたい

ぼくたちは あやまちをおか
ぼくたちはすぐにまる
すべてをけいれるほど つよくない

こおり欠片かけらあつ
こころ隙間すきまいま
くせないまま

はしゃいでたまち沈黙ちんもく
たせない二人ふたり約束やくそく
れてしまえばえるゆきのよう

ぼく見失みうしなったもの
きみ見失みうしなったこと
気付きづかなくて

ひいらぎ
ふゆおとずげるはな
ぼくたちを
ただ そこで 見下みおろしている

なが孤独こどくよる
つぶされそう
たされぬ現実げんじつ
せてくるよ

きみまもきたい
このふゆから
やがてつくあか
二人ふたりとう

いだした粉雪こなゆき
もるのでしょう
ふゆいてゆく
つよさがしいよ

きみむね片隅かたすみ
のこしたトゲを
やがてはるまでに
かしてあげたい