愛あいの暮くらしも
月日つきひが経たてば
どこかでボタンの
掛かけ違ちがい
釧路湿原くしろしつげん…
荒野こうやをめぐる 迷まよい川がわ
別わかれたはずの
あなたの胸むねに
いつか心こころは
後あともどり

二人掛ふたりがかりの
幸しあわせ積つみ木き
一人ひとりじゃ出来できない
崩くずれたら
釧路湿原くしろしつげん…
夕陽ゆうひにしぼむ エゾキスゲ
女おんなの夢ゆめと
一日花いちにちばなは
なんでそんなに
散ちり急いそぐ

二度にどとあの日ひに
戻もどれぬ旅たびは
地図ちずなし当あてなし
ひとり旅たび
釧路湿原くしろしつげん…
明日あしたが見みえぬ 迷まよい川がわ
あなたの居いない
心こころの闇やみを
どうぞ照てらして
星明ほしあかり