TVテレビニュースに 映うつる砂すなの嵐あらし
いとしい人ひとの 姿探すがたさがす

身みを切きるような 不安ふあんと哀かなしみを
誰だれが分わかち合あえるのだろう

あなたの 名前なまえも行方ゆくえも
知しらない人達ひとたち
今日きょうも町まちを行ゆき交かう

血ちの味あじで 目覚めざめた夜よるの静寂しじま
くちびる 噛かみしめ 朝あさを待まってる

あなたのいない この部屋へやのどこに
空むなしく ひとり 座すわればいい?

ささやかな日々ひび 視界しかいのむこうに
さらわれてく 砂すなと共ともに

あなたの誕生日たんじょうびには
家族かぞくと 友達ともだちが集あつまり
あなたのことを話はなした

一抹いちまつの砂すなとともに今夜こんや
訪たずねて来きて 笑顔えがおで 夢ゆめの中なかへ

何気なにげない 小ちいさな出来事できごと
山茶花さざんか 咲さいては 涙なみだこぼれて落おちる

いつの日ひか
この世よのすべてが
等ひとしく 平和へいわで あるように

地平ちへいに揺ゆれる陽炎かげろう
あなたの無事ぶじを
祈いのってる