初はじめて交かわした言葉ことばを 何度なんども今いま 繰くり返かえしてる
まだ昨日きのうのことのように 今いまも鮮あざやかに響ひびいてる

町まちを賑にぎわすざわめきの夜よる 君きみの肩越かたごし照てらす灯あかりに

たったふたりの ただふたつだけの影かげ
伸のびた時間じかんにじっと身みを委ゆだねてる
そっと ささやく声こえが 白しろく途切とぎれてしまう前まえに
今いまを誓ちかおう

まだ互たがいのことを全部ぜんぶ 知しらずに来きた初はじめての冬ふゆ
もどかしさを遊あそぶように 少すこしずつ近ちかづいている

家路いえじを急いそぎ重かさなる靴音くつおと 聞きこえないように君きみが広ひろげた

傘かさのカーブに落おちた白しろい綿雪わたゆき
溶とける時間じかんが遙はるかに感かんじるから
君きみのコートの肩かた 白しろく色いろを変かえてく前まえに
明日あすを誓ちかおう

君きみがぽつんと今いまつぶやいた吐息といきの跡あとを
すぐに隠かくそうとした かじかんだ指ゆびを
そっと握にぎって静しずかに暖あたためよう

今傘いまかさのカーブに落おちた白しろい綿雪わたゆき
溶とける時間じかんが確たしかに思おもえてくる
君きみのコートの肩かた 白しろに色いろを染そめてく前まえに
今いまを誓ちかおう