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きみわかれて いくつかの季節きせつぎていった
ぼくはもうきみらないまちきみらないうたうたっているよ

勝手気侭かってきままな タンポポの綿毛わたげゆびって
国道こくどうゆるいカーブをえて あののままのきみかげいた

それゆえはるなつあきふゆ
今年ことしもまたきみがやって
きみぼくおとずれる 五番目ごばんめ季節きせつ
きみ五番目ごばんめ季節きせつ

何故なぜ世界せかいは こんなにもうららかでかなしいんだろう
ゆめにまでおよきみ遺香いこうかえがえれるそらはなった

かば はるなつあきふゆ
今年ことしもまたきみがやって
きみぼくおとずれる 五番目ごばんめ季節きせつ

かぜあそしろいカーテンのこうがわ
七色なないろゆめおど二度にどもどらないころ

目眩めくりめ悠遠ゆうえんねがわくば 嗚呼ああ ――

はるなつあきふゆ
今年ことしもまたきみがやって
きみぼくおとずれる

それゆえはるなつあきふゆ
いつのわりのない おもわる
きみ五番目ごばんめ季節きせつ

ぼく最愛さいあいひと