文字サイズ
よみがな
こんなにちかくにいるのに
どうしてせないのだろう
なかのいい友達ともだちのままで
ときながおもになるのか

ななまえ
無邪気むじゃきわら
きみ存在そんざいすら
ぼく奇跡きせき

だれらない
いとしさだけが
むねおくつのってくよ
そんなおもいを
つたえたくて
しろ便箋びんせん
下手へただけが
本当ほんとう自分じぶん

突然とつぜん とどいた手紙てがみ
おそらく 戸惑とまどっただろうね
一昨日おとといっていたくせに
そんな素振そぶせなかったぼく

あたりさわりない
普通ふつう文面ぶんめん
いたいことなど
なにえず・・・

追伸ついしんとだけ
最後さいごいて
きみおも余白残よはくのこした
けない文字もじ
づいてしい
大人おとなになって
はじめてした
ぼくのラブレター

あい言葉ことばにならずに
もどかしいだけで
こころ遠回とおまわりする
ひとこいにおちるたび
孤独こどくになるけど
きみさえいれば それでいい
それでいい

そして それから
きみっても
まるでなにもなかったように・・・
ただの友達ともだち (と)
あきらめたころ
とどいたのは
きみ手紙てがみ

とどいたのは
きみ手紙てがみ
追伸ついしん文字もじ