さよなら 頭あたまを過よぎる
『またね』じゃなくて『さよなら』?
嫌いやだ

僕等ぼくらの 需要じゅようと供給きょうきゅうは
釣つり合あいとれず デフレーション

何なにもないから きつく抱だきしめた
何なにもないから 僕等二人ぼくらふたりには

愛あいだけじゃもう 進すすめやしない

疲つかれただろう? 耐たえる事こと 全すべてに
昔むかしの写真しゃしんの様ようにはもう微笑わらえないね

何なにもないから 僕等二人ぼくらふたりには
あの日壊ひこわしたままだから
静しずかな夜よるさ 君きみは笑顔えがおで
泣ないてるんだろ? 僕等ぼくらは終おわりなのかい?
前まえに進すすめない 戻もどれもしない 影かげだけが黒くろく長ながく伸のびてまとわりつく
飲のみ込こまれぬように 必死ひっしに愛あいしたけれど 限界げんかいなのでしょう

静しずかな夜よるに日ひが昇ぼってく
二人ふたりの影かげは黒くろく伸のびゆく