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あなたへとつづみち かよれた歩道ほどう
椿つばきに こぼれる
しずかにぎるときあわせつなくかほそくて
途切とぎれそうな 心知こころしらずに めぐめぐかぜよう

いたくて いたくて なみだ海一人漕うみひとりこわた
どこまでも どこまでも あなたのこえ こえてきそうで
笑顔えがおはまだ おもせないよ くるしくなるから

小雪降こゆきふつづみち 見上みあげたひとみなか
いくつもかした あの
しずくわるゆきが あなたの背中滲せなかにじませて
とおざかる しろ小径こみちに ふわりえたかぜよう

いたくて いたくて なみだ海一人漕うみひとりこわた
どこまでも どこまでも あなたのこえ こえてきそうで
笑顔えがおいま そらうつすから さびしくはないから

いたくて いたくて なみだ海一人漕うみひとりこわた
どこまでも どこまでも あなたのこえ こえてきそうで
いまならば 出来できこと あのときまだかったこと
いたくて なにもかも あなたのため そそげるいまより
かがやいてた そのひかりいま
あるくよ 二人ふたり このみち