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ありえないのに
あたりまえなのに
ぼくの窓辺まどべだけかりがないよ

うすぐらいドア
けて のこってた
わずかなちから鍵束かぎたば

ずっとおな日々ひび
かえした
かえみちも この気持きもちも

なきそうだよ
しそうさ なにもかも
たされてきた らしだけれど
ぼくのむね隙間すきまだらけで

ギリギリだよ
溜息ためいきひとつ だけど
さがしてるのは やみなか
いろをのせる ちいさなひかり

あいしたひと
あいした言葉ことば
あいしたうたわすれかけてた

そっとおもすよ
大事だいじなもの
やぶれかけた 記憶きおくなか

なきそうでも
かくすことなど ないのかも
しばられてきた らしだけれど
もどかしさを ほどいてくもの

ギリギリでも
溜息ためいきひとつ だけど
ちいさなたねぼくなか
たしかにまだ のこってるから

なきそうでも
かくすことなど ないのかも
しばられてきた らしだけれど
もどかしさを ほどいてくもの

ギリギリでも
たねをひとつぶ ぼくは
こころなかに しまっておこう
いつかはないろづくときまで