優雅ゆうがなキャンドル 蛍光色けいこうしょくのジェリー
バスタブにとろけるわ
まるでインチキなネクロマンシー
未来妄想みらいもうそう 宴うたげに酔よい

溢あふれた矛盾むじゅんに攫さらわれ ふやける体からだ

本日ほんじつもチューブに揺ゆられ向むかう戦地せんち
窮屈きゅうくつなジャングルジム
操作そうさされた微笑ほほえみ交かわして
無理難題むりなんだい 飲のみ込こめど

嘆なげいた破片はへんが剔えぐる胸むね
そっと引ひき抜ぬいて

目眩めくるめく 否いな 散々さんざんなアイロニー
すり抜ぬけてゆけ 生いきた感触かんしょくを放はなて

嘘うそを混まぜ込こんだ真実しんじつのスープ
小ちいさな島しまで溺おぼれるわ
浸食しんしょくされていくアイデンティティの
幻影げんえいに怯おびえる声こえ

か細ぼそく三日月みかづきは唄うたう どうか届とどいて

絶望ぜつぼうの白しろ 塗ぬり潰つぶす為ために
この身みを振ふり回まわして良よきもの
光ひかりを放はなつの

振ふり返かえってわかる仕合しあわせ
戻もどれないよ これもまたアイロニー
空回からまわって投なげ出だすものか
苦くるし紛まぎれの助走じょそう 最善さいぜんを祈いのるわ

目眩めくるめく 否いな 散々さんざんなアイロニー
すり抜ぬけてゆけ 生いきた感触かんしょくを放はなて
絶望ぜつぼうの白しろ 塗ぬり潰つぶす為ために
この身みを振ふり絞しぼり
大胆だいたんな色合いろあいで染そめ上あげたい
滲にじんでも 光ひかりを放はなつの