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うれいの雨上あめあがって ふたり出掛でかけよう
シルクの雲見上くもみあげた 世界せかい透明とうめいえる
まだすこかぜあたたかい
そのあときみまぶしそうに
わらって ぼく臆病者おくびょうものだから
みちらしてみたり
むしってその度朝たびあさえなくなる
わすれてくんだ ぼく

うれいの雨上あめあがって ふたり出掛でかけよう
ひかり水跨みずまたいだ 波打なみうっておよいでえる
ただすこ息継いきつぎがりないだけ
れてしまった不自由ふじゆうさに
何故君なぜきみぼくより、なんて本気ほんきおもうの?
らしたり
むしって誤摩化ごまかさないで
格好かっこうつけないで となりにいるよ

――――むしって
あたしがくずれたときはなさない
かかえて その度強たびつよさにあこがれた
嫉妬しっとしてしまうほど
わらって ぼく臆病者おくびょうものだからなんて
あのころふたり
その世界せかいはいつまでも透明とうめいられてる
面影おもかげいてわらった