誰だれもいない左側ひだりがわに いまもまだ馴染なじめない
風かぜが不意ふいに吹ふき抜ぬける 感かんじひどく 心こころもとない
きみのテンポで 急いそぎ足あしが いつかゆっくりになり
ひとり歩あるく今いまも スロウなままなんだ

そう 離はなれていても 何なにも変かわらない
ひとり 消けしゴムであの日ひを 必死ひっしに消けしてる

脱ぬぎ散ちらした僕ぼくの靴下くつした 拾ひろうしかめっつら
コーヒーいれているときの 下手へたな鼻歌はなうたもすきで
それなのにさ なにひとつと 伝つたえられなかった
照てれ隠かくし ただ ちゃかした罰ばつだろう

でも 灯あかりの消きえた部屋へやに帰かえるのも慣なれた
案外静あんがいしずかなのも 悪わるくはないんだ

花はなは枯かれて 愛あいは消きえて この部屋へやは広ひろくて
だけど なんとかやってる wooウォー
さよならさえ 下手へたなジョークで すりぬけてごめんよ
涙拭なみだふいてやれたなら よかった

あの頃ころふたりで お腹抱なかかかえ笑わらっていた
今いまは 足たりない何なにか探さがしているんだ

花はなは枯かれて きみが消きえて もう卵たまごも焼やけて
自由じゆうを楽たのしんでいるよ wooウォー
きみの温度おんども ちいさな手ても 思おもい出だせないほど
ただのカサブタになって 生いきてるよ