文字サイズ
よみがな
あいするもの
まもりぬくため
ぼくらはいのち
せるだろうか

このにぎ
平和へいわという
けんをかざして
たたかうのだろうか

まれくるまえわれ
それはいまここに
ねむ英霊みたま

真白まっしろはと
りるたび
さわぐこずえ
真昼まひるつき

まよえる小径こみち
たどりついた
とおあにのような
こえ
ああきみ われわりきよと

こうべれて
いのりつづける
いしひと
ゆらいだ陽炎かげろう

わりなきかなしみを
つついだくのは
眼差まなざしか

蝉時雨せみしぐれだけが
そそ
まばゆいそら
あおさがみる

さまようこころ
もどした
やさしいあねのような
うた
ああきみ にたもうことなかれと

真白まっしろはと
ってゆく
つばささき
ひかりかい

わすれることなき
なみだかわ
てないながれを
ひとわた

きる果敢はかなさ
きるとうとさを
めぐときのなか
ぼくらは

まよえる小径こみち
たどりついた
とおあにのような
こえ
ああきみおのがためつよくあれ