君きみは抜ぬけ殼がらの壊こわれた蟲むし
頭あたまが欠かけたまま溺おぼれてる

縛しばられた心こころの底そこから
飼かい殺ごろされてるよ
「感覚かんかくは夢ゆめを浮遊ふゆうしてるようで」
想像上そうぞうじょうの痛いたみなどより
現実げんじつの孤独こどくは堪たえ難がたい
「そして灰はいに行ゆき着つくの」
口くちから零こぼれたその悲想ひそうが
君きみを覆おおいつくす

最期さいごに見みえた君きみに重かさなる
絵えが示しめす意図いとは何なにを望のぞむの
「羽無はねなき蝶ちょう 落おちるImageイメージを」
鬱向うつむく無言むごんの影かげに触ふれられない
理解わかり合あえぬ故ゆえに朽くちる嘆なげき

揺ゆれる身体からだに剌ささる 君きみが生うまれた日ひの風かぜ
温ぬくもりは覚おぼえてるかい「せめて…」
背負せおった物ものは消きえぬけど
また笑わらえるその「いつか」を
どこかで求もとめていて

Soソー longロング meミー...
どれだけ自分責じぶんせめ殺ころしても
どれだけ背負せおう物憎ものにくんでも
何一なにひとつも手てに入はいらない

最期さいごに見みえた君きみは抱かかえきれぬ
孤独こどくの底そこ 竦すくんだ足あしを
「踏ふみ出だして さあ朽くちるimageイメージを」
鬱向うつむく逆さかさの影かげは二度にどと消きえず
塵ちりとなった故ゆえに朽くちぬ痛いたみ

日ひの当あたらぬ場所ばしょを愛あいし
地ちに這はう蟻ありが群むらがり喰くらう
嫉妬しっとにも似にた羨うらやみと
哀あわれみ滲にじむ君きみの影かげを