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「ねえ わたしこうがわ
あなたは いつもなにつめているの?
きしめた あなたの背中せなか
なみだめどなく こぼれてくるわ」

「こんなにひとあいしてしまったのは まれてはじめてだから
どうしていいか からなくて あなたにきらわれるのがこわいの」
いくつもいくつも 口唇くちびるかさねるたび
とおくへってしまいそうで

かないで かないで 何処どこにも
そばにいて そばにいて このまま
あなたとあるまちつきがゆれる

みだれたまんまの おまえ黒髪くろかみ
いとおしくやさしくでるとき
おれ明日あしたつよしんじられるんだ
そして おまえ寝息ねいきつめているよ

たのむから ひとあいすることをそんなにこわがらないでしいんだ
おれむねにしがみつき ふるえてるおまえっちゃなかた
ずっと ずっと つよつよ
きしめてあげるから

かないで かないで これ以上いじょう
かないさ かないさ もう何処どこにも
まえあるまちつきがゆれる

かないで かないで これ以上いじょう
かないさ かないさ もう何処どこにも
まえあるまちつきがゆれる