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しずかにえてしろこおみち
かじかむハンドルにぎりしめ
自転車走じてんしゃはしらせていつものかどがれば

いえまえ一人待ひとりまきみ
すこしよろめいて二人乗ふたりの
こんな日常にちじょうがずっとつづくようながした

やがてとしければそれぞれの道歩みちあるすのかな
あたりまえの現実げんじつなのにらしてた

きみごしてきた日々ひびがいつかおもわるなら
あのときぼくはもっときみおもいをつたえたかった
ぎたいまでもむねおくでひそかにいきをして
みみをすまして片隅かたすみこえけば
そっときみわら

れなずむ河面かわもあかまり
かえ道君みちきみくさうえ
自転車じてんしゃとめたままなにはなしただろう

あの頃君ころきみかたった未来みらいぼくなかったのかな
いつの大人おとなになってゆくきみ気付きづかずに

おもはいつもすこしだけの後悔こうかいせつなさを
よろこびとおなじだけかさねたままつたえようとしている
きみわらっていたあの夕暮ゆうぐ自転車帰じてんしゃかえみち
こごえる手繋てつないだとききみぬくもりは
きっとわすれないよ

きみごしてきた日々ひびがいつかおもわるなら
あのときぼくはもっときみおもいをつたえたかった
ぎたいまでもむねおくでひそかにいきをして
みみをすまして片隅かたすみこえけば
そっときみわら