あの人ひとをなぜ追おいかける あの人ひとをなぜ追おいかける
その訳わけに気付きづいた途端とたんに あの人ひとが風かぜになる

まるで心こころの中なかをも 発あばかれてるみたいだ 言葉ことばの隙すきだけじゃなく
まるで心こころの中なかまで 覗のぞかれてるみたいだ 弱よわみの底そこだけじゃなく

嗚呼ああ 熱あつくなる程ほど 遠とおくなるよ

あの人ひとがなぜ側そばに欲ほしい あの人ひとがなぜ側そばに欲ほしい
その訳わけに気付きづいた途端とたんに あの人ひとが風かぜになる

まるで心こころの中なかをも 笑わらわれてるみたいだ まだ見みぬ夢ゆめだけじゃなく
まるで心こころの中なかまで ばらされてるみたいだ 弱よわみの種たねだけじゃなく

嗚呼ああ 不思議ふしぎがっても 帰かえらないよ

追おいかける訳わけなんて 側そばに欲ほしい訳わけなんて
誰だれにも喋しゃべりゃしないのに
仕草しぐさがそうさせる 言葉ことばがそうさせる
あの人ひとに何処どこかで気付きづかせる

嗚呼ああ 熱あつくなる程ほど 遠とおくなるよ
嗚呼ああ 不思議ふしぎがっても 帰かえらないよ
嗚呼ああ 触ふれる手前てまえで 風かぜになるよ