まっすぐな瞳ひとみで
みつめる子こ
おだやかな生活せいかつ
知しらない子こ

ahアー- 草くさむしリ 目めを伏ふせて
肩かたをおとし
産うまれた地ちに嘆なげく子こ

愛あいする記憶きおくをなくすもの
臆おくすることに惑まどうもの
自みずからを傷きずつけるもの
他たの音ね 響ひびかぬもの
裕福ゆうふくな暮くらしに
甘あまえ生いきてゆくもの

重おもい荷物運にもつはこぶ 掌てのひらは
カサカサに ひびわれ
痛いたましい

ahアー- でもなぜかあたたかい
刹那せつなをもち
純粋じゅんすいに生いきている

愛あいする記憶きおくを救すくうもの
瞳潤ひとみうるませ問といかけ続つづけるもの
魂たましいのひとひら大切たいせつにするもの
平穏願へいおんねがうもの
たたえ慕したうもの

溶とかしてしんぜよう
負ふの力ちから 吸すいとり
ひとまとめ 分解ぶんかいしてしまおう
絶たえ間まない根ねを育はぐくむことで
やがて僕ぼくたちは
それに支ささえられるんだ