夕ゆうべの月つきの 一昨日おとついの残のこりの 春はるの匂においで目めが覚さめる
私わたしの好すきなスニーカーで通かよう道みちに咲さいた桜並木さくらなみき

耳みみの先さきでは四月しがつの虫むしの唄うたが 心こころを奮ふるわすように奏かなでるから

茜空あかねぞらに舞まう花はなびらの中なか
夢ゆめだけを信しんじて駆かけ抜ぬけろ
瞳ひとみには未来みらいが輝かがやいている
そう春はるだから

寒さむさの残のこる 窓際まどぎわのベッドの 胸むねの辺あたりがざわついた
私わたしが想おもう自分じぶんが虚うつろって別べつの誰だれか見みているようで

心こころの声こえを必死ひっしで探さがしていたら うっすら窓まどの外そとは白しらんでいった

茜空あかねぞら 痩やせた月夜つきよるさえも
朝あさへと染そめ上あげるから
今日きょうの日ひを迷まよわず生いきていたい
もう来こないから

旅たびの途中とちゅう 無知むちのナイフで無闇むやみやたらに切きり付つけた
心こころの傷きずが痛いたむけど丸まるくなんかなりたくない
情熱じょうねつの火ひよ消きえないで輝かがやけ

茜空あかねぞらに舞まう花はなびらの中なか
夢ゆめだけを信しんじて駆かけ抜ぬけろ
瞳ひとみとは未来みらいそのものだから
輝かがやかせて

茜空あかねぞら 夜よると朝あさの狭間はざまで
始はじまりの孤独こどくに染そまろうと
瞳ひとみには未来みらいが輝かがやいている
そう 春はるだから

そう 春はるだから