文字サイズ
よみがな
ねむれないよるにひとり 何気なにげなく
にとったほんつづこと

齷齪生あくせくいきても なにもしなくても だれにでもおなじ そう、はやってくる」

色彩いろくす街路樹がいろじゅあきかぜ
おもかえせばいつでもおなかお

いつしかぼくらも大人おとなになっていた
あのあやまかぞえても

かさねた時間じかんいまではあまりにもなが
まれたばかりの子供こどもおおきくなるころ
あの頃僕ころぼくらはえないひかりかんじて
自分じぶんなにかになれるとしんじきっていた

よるこう いつもとわらない日々ひび
こえ気付きづかずにどこにもこたさがして

そのむねおくふかくにあかりのない部屋へや
ほしりばめて綺麗きれい夜空よぞらになればいい

ぼくたちはきっといくつもあやまちをかさ
なみだながしてやんでつよくなるのだろう
こころいたくてくるしくてしたくても
なやむことはない それがいつかみちしるべとなるから