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ひかりなかおさな記憶きおく
けがれたこのぼくにはいま遠過とおすぎて

やみなかきみ何度なんどさけんだ
わらない時代ときなかきみしかなくて

あがなうことさえ出来できずにぼくめる
いのることしか出来できなくて…
かなしみはえない

紫陽花あじさいれた一枚千切いちまいちぎった
水溜みずたまりにかべてきみおも

雨上あめあがりの夕暮ゆうぐれにかすかにこえた
とおくのふね汽笛きてき
何故なぜかなしくて

ゆるされないのならすべてがえればいい
くるしみもいたみもなにもいらない世界せかい

あがなうことさえ出来できずにぼくめる
いのることしか出来できなくて…
かなしみはえない

やさしくいたそらからこえたきみこえ
なみだかべたまま微笑わらったぼくにはえない

ひかりなかおさな記憶きおく
おとのない笑顔えがおさえいまうれしくて

二度にどもどれないあのころにも
僕達ぼくたち微笑わらっていた