「忙いそがしくない時ときでいいわ」
話はなす声こえがかすれている
電話でんわのむこうで君きみが
どうなっているかはわかる

なのに軽かるはずみに僕ぼくはあやまる
大事だいじなことを増ふやし過すぎていて
本当ほんとうに一番大事いちばんだいじな
ひとを傷きずつけてばかりいる

早はやく電話でんわが切きれてしまう前まえに
涙止なみだとまりますように
止とまりますように

「週末しゅうまつは2人ふたりでゲームでもしよう」
そんなことしか言いえない僕ぼくに呆あきれるだろう
泣なきはらしたままの顔かおを両手りょうてで包つつんで
「笑わらうな」って言いえればいいのに

「エアコンの調子ちょうしが悪わるいの」
「フィルターはどう?そう、じゃ一度いちどみてもらえば?」
間まを空あけず短みじかくうなずく
君きみのサインをまた見逃みのがしている

早はやく 電話でんわが切きれてしまう前まえに
笑顔戻えがおもどりますように
戻もどりますように

「週末しゅうまつじゃないけどドライブに出でよう」
助手席じょしゅせきにしかいれないくせに連つれて行ゆくよ
心こころのネジ山やまにちょうどいいドライバーが
見当みあたらなくて
見当みあたらなくて

「週末しゅうまつは2人ふたりでゲームでもしよう」
そんなことしか言いえない僕ぼくになぜ微笑ほほえんだ
泣なきはらしたままの顔かおを両手りょうてで包つつんで
「笑わらうな」って言いえればいいのに

今いますぐ君きみに会あいにいくよ