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「あなたのゆめかなえて」とのこしたきみ
あのから 季節きせつまったまま

きみわすれたかがみこう 憂鬱ゆううつそうなかお
いまさらぼくあわててわけするんだ

やっとあめとおぎた あさいそえき
なにかをわすれたようながして
かえってみたけど

「こんなはずじゃなかった」と づけないほど時間ときぎた
ぼくゆめのかけら きみあずけたまま

となりでドアにつぶされそうな
おとこがこぼした ためいきまどをそっとにじませた

だれもがそれぞれの過去かこえがいてた未来みらい
綺麗きれい物語ものがたりえてく
つじつまわせるように

さびしさもかなしみも 不器用ぶきようなほどかくさなかった
きみやさしさに いまやっとづいた

自分じぶんらしいとか自分じぶんらしくないとか
そんなに大事だいじなことだったのだろうか
一人ひとりまもれないのに

「こんなはずじゃなかった」と づけないほど時間ときぎた
わってしまったぼくわれないぼくがいる
人波ひとなみかされて 夕暮ゆうぐれまでのたび
ぼくゆめのかけら きみはもうてたよね